外国人介護士が活躍する背景とは

このところ、外国人介護士の活躍が顕著です。
人手不足の解消の一環として外国人の雇用が増えていると考えがちですが、外国人介護士の多くは技能実習制度を利用して来日しています。
働きながら日本の介護福祉士の資格を取得することで、特定技能1号(介護)から在留資格(介護)への切り替えが可能です。
特定技能1号の場合は、在留期限が最長5年となりますが、在留資格(介護)へ切り替えると、在留期間の制限がなくなります。
また、配偶者や子を日本に呼び寄せることができる上、配偶者も日本で働けるメリットが生まれます。
もちろん、マンパワーとして外国人を介護業界で雇用することも増えています。
勤務はハードですが丁寧に仕事をしてくれる人材が多く、生活を安定させたいという外国人が介護業界を選ぶケースがほとんどです。
海外では年長者を大切にする文化もあるため、介護の仕事を天職に思う外国人も少なくありません。
しかし、在留期間や条件が設けられている人も見られ、働き方に制約がある人が多い現状もあります。
外国人介護士が資格を取得するには日本語の壁が隔たります。
介護福祉士の資格も合格率が60%前後と日本人でも難関試験とされています。
日本語の読み書きやコミュニケーションなども並行して勉強するため、ハードな生活をしていることを念頭に入れましょう。
単なるマンパワーとして受け止めることなく、積極的に話しかけるなど言葉の壁を取り除けるようサポートをすることも大切です。